日産婦によると、子宮頸がんはウイルスが原因で子宮の入り口付近(頸部)にできるのに対し、子宮体がんは主にホルモンのバランスの変化で子宮内部の内膜にできるなど、両者は異なる病気だ。しかし、統計では両者を合わせて「子宮がん」としたり、「子宮頸がん」の検診を「子宮がん検診」と呼ぶなど、混合して使われるケースが多いという。
小西郁生常務理事は「40〜50年前までは子宮体がんの患者はほとんどいなかったので、子宮頸がんを子宮がんとしても問題はなかったが、食生活の変化などで子宮体がんの患者が増え続け、混合が見過ごせなくなってきた。昨年、子宮頸がんのワクチンが承認されたが、死亡者数が正確に分からないと、効果も詳しく把握できない」と説明する。
日産婦は要望書で、同省に公的文書での用語を改めるとともに、死亡診断書で使い分けるように他科の医師への指導も求めている。【斎藤広子】
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